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2008年8月 9日 (土)

今年も終戦記念日は「かわいそうなぞう」

91歳の秋山ちえ子
今年も「かわいそうなぞう」を朗読

朗読のCD、8月13日に発売
英語版の朗読を、シンディー・ローパーが担当!


「大沢悠里のゆうゆうワイド」では、今年も、
終戦記念日15日(金曜日)、
日本のジャーナリズム界の第一人者である
秋山ちえ子さんが出演し、
童話「かわいそうなぞう」を生放送で朗読します。

かわいそうなぞう」は、土家由岐雄さんが、
実際にあった戦時中のお話を童話にした作品です。
第二次世界大戦が激しくなり、
東京・上野動物園では、空襲で檻が破壊されて、
猛獣が街に逃げ出したら大変ということで、
猛獣を殺すことを決定します。
ライオンや熊が殺され、残すは
象のジョン、トンキー、ワンリーだけになります。
この作品は、その3頭の必死な最期の姿を描き、
戦争をしてはいけない」と、
静かに、強く訴えています。

一時、絶版状態だった「かわいそうなぞう」は、
秋山さんの毎年の朗読により、再び、
全国の小学校や図書館、
教育施設などで読まれるようになり、
これまでの発行部数は220万部を超えています。
秋山ちえ子さんは、昭和43年から、ずっと、
TBSラジオで、終戦記念日に、
この童話を朗読してきました。
なんと、今年で41回目です。
現在91歳の秋山さんは、今も毎朝、
新聞各紙に目を通し、気になることを調べるなど、
世の中を鋭い視点で捉えています。

イラクでは依然として事実上の戦闘状態が続き、
世界中の様々な場所で、
テロ軍事介入などの事態も発生しています。
国内でも、自衛隊の海外派遣
憲法改正を巡る論議が巻き起こるなど、
平和」について、
改めて真剣に考えさせられる出来事が多い今、
秋山さんが、この朗読
地道に続けていることの意味は、
とても大きいものがあります。

そして、今年、この「朗読」に
新たな1ページが加わります。
なんと、秋山さんの朗読が「CD」として
発売されることになりました。
平和への願いと戦争の愚かさを
 1人でも多くの人に伝えたい」という
秋山さんの強い思いでCD化されることになったもので
同じCDに収録されている「英語版」は、
世界的な大スター、
シンディー・ローパー朗読しています。
これは、「かわいそうなぞう」の内容に感銘を受け、
平和への願いを強く持っているシンディー・ローパーが、
朗読を二つ返事で了解したもので、収録の際には、
一言一言、思いを込めて、言葉を刻んだそうです。
学校や家庭に、ぜひ一枚、置いていただきたいCDです。

このCDは、13日(水曜日)に、
エピックレコードジャパン」から、
1500円で発売されます。

CDは、こちらから購入できます

63回目の終戦記念日
静かに、そして力強く語る秋山さんの声に
しばし、耳を傾けてみませんか!?
当日は、秋山さんの友人でもある、
聖路加国際病院の名誉院長、日野原重明さんも出演
秋山さんとともに、平和の尊さについて語ります。

Akiyama

最近の秋山ちえ子さん。
秋山さんを取材した、
泉貴子(TBS954キャスター)とともに。

15時00分|今後のお知らせ |


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